ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

フィブリンポリマー・血餅・マウスモデルにおける、ケルセチンおよびケルセチン-3-O-β-D-グルコシド(イソケルセチン)の効果

Comparative Effect of Quercetin and Quercetin-3-O-β-D-Glucoside on Fibrin Polymers, Blood Clots, and in Rodent Models

著作名:
Jun-Hui Choi
Kyung-Je Kim
Seung Kim
出典:
Journal of Biochemical and Molecular Toxicology
2016
30
548-558
DOI:
10.1002/jbt.21822
キーワード:
ケルセチン
イソケルセチン
抗血栓
抗凝固
フィブリン
血栓塞栓症
マウス
動物実験
要旨:
ケルセチンとイソケルセチンの、抗血栓および抗凝固効果を比較した。両者ともトロンビンとFXaを阻害し、フィブリン血餅の形成と血液凝固を抑制した。エピネフリンおよびコラーゲンによる血小板活性化は、両者とも有意な遅延効果を示した。トロンビンで惹起した急性血栓塞栓症モデルマウスに投与すると、両者とも良好に改善したが、ケルセチンの方が僅かに優れていた。また、モデルマウスの血液を用いるex vivo実験では、イソケルセチンの方が良好な抗凝固効果を示した。