アレルギー応答に対するケルセチンを含むサプリメントの反復経口摂取の効果: 無作為化・プラセボ対照・二重盲検・並行群間試験
Effects of repeated oral intake of a quercetin-containing supplement on allergic reaction: a randomized, placebo-controlled, double-blind parallel-group study
- 出典:
- European Review for Medical and Pharmacological Sciences
- 2022
- 26
- 4331-4345
- DOI:
- 10.26355/eurrev_202206_29072
- 要旨:
- 22-78歳の花粉やハウスダストを抗原とする鼻炎や目のかゆみ等の症状を有する健常人または軽症者66名を対象とする、ケルセチンの効果を検証した臨床研究。無作為化・プラセボ対照・二重盲検・並行群間で実施した。ランダムに2群に分け、片方の33名はケルセチンフィトソーム®をケルセチンアグリコン換算で200 mg/day(朝食および夕食後の1日2回)を4週間摂取し、残りの33名はプラセボを服用した。ケルセチン群はプラセボ群と比べて顕著に、日本アレルギー性鼻炎標準QOL調査表(JRQLQ)における、総合スコアとをQOL総合スコア改善した(P=0.04, 0.02)。ケルセチンはまた、くしゃみ・鼻汁・日常生活の乱れ(いずれもP=0.01)を改善し、眼のかゆみは摂取1週間の時点で有意差(P=0.02)を認めた。