ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

1日あたりのケルセチン摂取量と、中国人成人におけるII型糖尿病の有病率との関連の推定

Estimated daily quercetin intake and association with the prevalence of type 2 diabetes mellitus in Chinese adults

要旨:
中国人における、日常のケルセチンの摂取と、II型糖尿病の有病率との関連を調査したコホート研究。100項目から成る食物摂取頻度質問票(FFQ)を基に、リンゴ・みかん・緑茶の摂取量から、ケルセチンの平均摂取量を20.9±2.32 mg/dayと推定した。一方、II型糖尿病の有病率は男性が8.35%、女性が4.68%であった。1日あたりのケルセチン摂取量を、小さい順に並び替えて4等分した。各階層における、II型糖尿病の有病率のオッズ比(95%信頼区間)は以下の通り: 1.00 (参照); 0.75 (0.60, 0.95); 0.76 (0.59, 0.99); 0.63 (0.51, 0.94)。結果は、ケルセチン摂取量とII型糖尿病の有病率との逆相関を示しており、II型糖尿病の発症に対するケルセチンの保護効果を示唆した。