ケルセチンは糖尿病が誘発した血管収縮からラットを保護する
Quercetin Protects against Diabetes-Induced Exaggerated Vasoconstriction in Rats: Effect on Low Grade Inflammation
- 出典:
- PLoS ONE
- 2013
- 8
- e63784
- DOI:
- 10.1371/journal.pone.0063784
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起したインスリン欠乏モデルと、フルクトースで惹起したインスリン抵抗性モデルの、2種類の糖尿病ラットを用意した。両モデルとも、血管が収縮して血圧が上昇したが、ケルセチンの投与で改善した。糖尿病がもたらした、血管外膜への白血球の浸潤・血管内皮における核濃縮・血管中のコラーゲンの蓄積もまた、ケルセチンが軽減した。これらの治療効果は、ケルセチンによる血中のTNF-αとC反応性蛋白質の減少と、大動脈におけるNF-κBの阻害作用が関連していた。その一方で、両モデルにおいても、ケルセチンは血糖値を改善しなかった。