ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは高コレステロール食が誘発した拡張不全を予防する: 高血糖モデルラットにおける酸化ストレスと生体エネルギー代謝の役割

Quercetin Prevents Diastolic Dysfunction Induced by a High-Cholesterol Diet: Role of Oxidative Stress and Bioenergetics in Hyperglycemic Rats

要旨:
高脂肪食で惹起した高血糖ラットにケルセチンを投与すると、E/A比が正常化されて、拡張不全を軽減した。同時に、心臓におけるコレステロールの蓄積と、心筋細胞の密度の増加も緩和した。ケルセチンは、グルタチオンの酸化型/還元型比を正常化し、Nrf2核転座とHO-1発現低下を抑制して、高脂肪食による酸化ストレスを軽減した。ケルセチンはまた、ATPの低下と、PGC-1α・UCP2・PPARγの発現の変化を抑制して、エネルギー代謝を改善した。