DMEMおよびA549細胞を用いた細胞培養におけるケルセチンの安定性
Stability of quercetin in DMEM and cell culture with A549 cells
- 出典:
- eFood
- 2022
- 3
- e13
- DOI:
- 10.1002/efd2.13
- 要旨:
- ケルセチンは、37℃のダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco's modified Eagle's medium, DMEM)に不安定である。DMEMでケルセチンを培養した際の分解物を、UPLC-MS-MSでモニタした。培養時間が長くなると、ケルセチンの二量体に由来する複数の分解生成物を検出した。アスコルビン酸を添加すると、DMEMにおけるケルセチンの自動酸化を阻害して、安定性を大幅に改善した。アスコルビン酸はまた、DMEM中にヒト由来肺癌細胞株A549が存在しても、ケルセチンの安定性を維持した。その結果、A549細胞に対するケルセチンの抗増殖効果をDMEM中で示すことに成功した。