ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

産卵鶏の飼料添加物としての、ケルセチンの栄養的および生理学的評価

Nutritional and physiological evaluation of quercetin as a phytogenic feed additive in laying hens

著作名:
A. S. El-Saadany
A. M. El-Barbary
A. Abd El-Salam
M. M. Ahmed
E. Y. Shreif
出典:
Journal of Animal and Feed Sciences
2022
31
249–257
DOI:
10.22358/jafs/150080/2022
キーワード:
ニワトリ
ケルセチン
産卵
腸内細菌叢
偽好酸球
リンパ球
抗酸化作用
動物実験
要旨:
28週齢のメンドリに、通常の餌とケルセチン(300~1200 mg、餌1 kg当たり)を添加した餌を与えた際の影響を比較した。300および600 mgケルセチン群では、産卵の頻度と卵の数が向上したが(P≤0.001)、卵の重量に変化はなかった。ケルセチンは、卵の殻の厚みと卵黄の色も改善した。腸内の好気性・嫌気性・大腸菌型細菌の総数は、ケルセチン群で全てで減少し(P≤0.001)、600 mg群が最低細菌数であった。偽好酸球はケルセチンの影響を受けなかったが、リンパ球は300および600mg群で増加し(P≤0.001)、ゆえに、偽好酸球/リンパ球比が低下したことになる。ケルセチンはまた、血中の抗酸化能・SOD・HDLを増大し、マロンジアルデヒド・総コレステロール・LDLは減少した。