タマネギ(Allium cepa Lam.)葉から得たケルセチンの定量と、ストレプトゾトシンが誘発した糖尿病性神経障害への効果
Quantification of Quercetin Obtained from Allium cepa Lam. Leaves and its Effects on Streptozotocin‑induced Diabetic Neuropathy
- 出典:
- Pharmacognosy Research
- 2017
- 9
- 287-293
- DOI:
- 10.4103/pr.pr_147_16
- 要旨:
- タマネギ葉をメタノールで抽出し、さらに酢酸エチル画分を得た。そのケルセチン含量は、4.82%であった。ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病のモデルラットを用いて、酢酸エチル画分と精製したケルセチンの薬効を評価した。ラットが糖尿病になると、足が接触した物体を加熱した際に熱さに対する応答時間が正常と比べて遅延して、糖尿病性神経障害の症状を呈した。しかし、酢酸エチル画分の投与は、濃度依存的に応答時間を短くした。酢酸エチル画分1000 mg/kgの投与は、ケルセチン40 mg/kgおよびメトホルミン120 mg/kgの投与時と同等の結果であった。