ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ニコランジルとルチンによる臓器保存液の保護効果: 腎虚血のラットモデルにおける比較

Protective Effect of Organ Preservation Fluid Supplemented With Nicorandil and Rutin Trihydrate: A Comparative Study in a Rat Model of Renal Ischemia

要旨:
Vitro: 臓器保存液中でヒト胎児由来腎細胞株HEK-293を保存する際の、ルチンもしくはニコランジルの添加効果を調べた。ルチンは対照と比べて顕著に活性酸素種を減少し、ニコランジルはATPを顕著に増大した。24時間後の細胞の生存率は、ルチン・ニコランジルともに、対照の4.8倍を記録した。Vivo: 一時的な腎摘出を伴う腎組織への虚血再灌流のラットモデルにて、ルチン・ニコランジルともに、血中のC反応性蛋白質と尿素窒素を低下し、カスパーゼ-3の発現を抑制した。