糖尿病性足潰瘍の細菌性病原菌に対する、ケルセチン-4-ホルミルフェニルホウ酸複合体の創傷治癒効果と抗菌活性
Wound-Healing and Antibacterial Activity of the Quercetin–4-Formyl Phenyl Boronic Acid Complex against Bacterial Pathogens of Diabetic Foot Ulcer
- 出典:
- ACS Omega
- 2022
- 7
- 24415–24422
- DOI:
- 10.1021/acsomega.2c01819
- 要旨:
- 4-ホルミルフェニルホウ酸を、ケルセチンB環のカテコール部分と縮合して、新規複合体を合成した。この複合体の最少発育濃度は、グラム陽性菌と陰性菌の両方とも、ケルセチンの1/2以下にまで増強された。特に緑膿菌と黄色ブドウ球菌に関しては、完全な死滅を電子顕微鏡で確認した。複合体はまた、糖尿病モデルラットにて優れた創傷治癒効果を示した。さらに、創傷10日後の組織病理学的評価にて、創傷治癒の他に、再上皮化・線維芽細胞・血管新生も認めた。