ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンと変形性関節症: メカニズムに関する論文の総説

Quercetin and Osteoarthritis: A Mechanistic Review on the Present Documents

要旨:
ケルセチンが変形性関節症に治療効果を示した論文を、メカニズムの側面からまとめた総説。まず、変形性関節症とその病因の概略を述べている。本論では、7件の動物実験の論文を取上げ、ケルセチンの作用機序を論じる。発現阻害される蛋白質はNF-κB・TLR-4・MMP-13・カスパーゼ-3・NLRP3・IRAK1、抑制されるシグナル伝達はAkt/NF-κB、活性化されるシグナル伝達はSIRT1/AMPKを挙げている。他に、活性酸素種の低減とアポトーシスの抑制も含まれる。最後に、様々な分野でのケルセチンの臨床研究の論文を8件挙げているが、変形性関節症に関する論文は2件であり、グルコサミン・コンドロイチン・ケルセチン3成分の組合せである。