ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

デルタメトリンがラットに誘発した酸化ストレス・アポトーシス・炎症マーカーを介する脾毒性に対する、ルチンの潜在的な保護効果

Investigating Potential Protective Effects of Rutin against Deltamethrin-Induced Spleen Toxicity in Rats through Oxidative Stress, Apoptosis and Inflammation Markers

著作名:
Cihan Gür
Aydın Genç
Özge Kandemir
出典:
Veterinary Sciences and Practices
2022
17
6-10
DOI:
10.54614/VetSciPract.2022.984488
キーワード:
デルタメトリン
ラット
ルチン
抗酸化作用
抗炎症作用
アポトーシス
脾保護
動物実験
要旨:
殺虫剤デルタメトリンをラットに投与すると、脾臓組織のマロンジアルデヒドを上昇し、GSHは減少し、SOD・カタラーゼ・GPxをコードするmRNAの発現を下方調節した。しかし、ルチンを共投与すると、この様な異常を防止した。これに加えてルチンは抗炎症作用も発揮して、デルタメトリンが促進する脾臓組織のMAPK14・NF-ĸB・IL-1βの発現を阻害した。抗アポトーシス物質Bcl-2の発現は、デルタメトリンが抑制し、ルチンが促進した。一方、アポトーシス誘導物質Baxの発現は、デルタメトリンが促進し、ルチンが抑制した。従ってルチンは、抗酸化作用・抗炎症作用・抗アポトーシス作用を発揮して、デルタメトリンの毒性から脾臓を保護した。