ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

NEXN-AS1/miR-410-3p経路を介する、酸化体LDLが誘発した血管内皮細胞の損傷に対するルチンの効果

Effect of Rutin on the ox-LDL-Induced Vascular Endothelial Cell Injury by Regulating NEXN-AS1/miR-410-3p Pathway

著作名:
Feng Xu
Weijing Fan
Guobin Liu
出典:
Pakistan Journal of Zoology
2022
54
2277-2284
DOI:
10.17582/journal.pjz/20210209190253
キーワード:
ヒト臍帯静脈内皮細胞
ox-LDL
アポトーシス
ルチン
NEXN-AS1/miR-410-3p
要旨:
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)を、酸化されたLDL(ox-LDL)で刺激して、酸化的損傷の細胞モデルを確立した。ox-LDLはHUVECsのアポトーシスを促進し、細胞内のマロンジアルデヒドとを上昇し、カタラーゼ・SOD・NEXN-AS1は大幅に減少し、miR-410-3p(NEXN-AS1の標的遺伝子)の発現を上方調節した。ルチンはこれらの異常を、濃度依存的に改善した。一方、NEXN-AS1過剰発現ベクターを遺伝子導入したHUVECsでは、ルチンの投与と同じ効果が見られ、ox-LDLによるアポトーシスを軽減した。よって、ルチンの作用機序は、NEXN-AS1/miR-410-3p経路の調節と結論した。