ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンの摂取は、羊の出産前後における乳腺の酸化ストレス・炎症・アポトーシスを軽減する

Rutin Supplementation Reduces Oxidative Stress, Inflammation and Apoptosis of Mammary Gland in Sheep During the Transition Period

要旨:
羊の出産前後28日における、ルチン投与の有無を比較した。投与群はルチンを含む餌(50もしくは100 mg/kg/day)を与え、対照群は通常の餌で飼育した。ルチン群は対照群と比べて顕著に、授乳直後の乳腺のβ-ヒドロキシ酪酸を下げ、遊離脂肪酸は増大した。ルチンは過酸化水素とマロンジアルデヒドを低減し、カタラーゼ・GPx・SOD・総抗酸化能は増大した。ルチンはまた、炎症(TNF-α・リン酸化されたp65)およびアポトーシス(Bax・カスパーゼ類)マーカーの発現を阻害した。