ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとその代謝物イソラムネチン・ケルセチン-3-グルクロン酸抱合体が炎症性遺伝子の発現に及ぼす影響: miR-155の役割

Effect of quercetin and its metabolites isorhamnetin and quercetin-3-glucuronide on inflammatory gene expression: role of miR-155

要旨:
マクロファージRAW264.7をリポ多糖で刺激した際の、ケルセチンとその代謝物(イソラムネチンおよびケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体)の効果を調査した。ケルセチンとイソラムネチンは、TNF-α・IL-1β・IL-6・MIP-1αの発現を顕著に抑制したが、ケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体は有意差を示さなかった。炎症誘導性核酸マイクロRNA-155の発現も、ケルセチンとイソラムネチンが抑制し、ケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体は抑制しなかった。