ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したナノ粒子の潜在的な治療効果: デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)が誘発した大腸炎モデルの緩和

Therapeutic Potential of Quercetin Loaded Nanoparticles: Novel Insights in Alleviating Colitis in an Experimental DSS Induced Colitis Model

要旨:
デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した炎症性腸疾患のモデルラットを用いる、ケルセチンを担持したナノ粒子の薬効評価。ナノ粒子の投与は、用量依存的に大腸の酸化ストレスを軽減した。すなわちナノ粒子は、マロンジアルデヒド・活性酸素種を減少し、SOD・カタラーゼ・GPx・総抗酸化能は増大した。ナノ粒子はまた、Nrf2とHO-1遺伝子発現を減少させ、大腸組織のiNOSとCOX2の発現の減少と一致していた。高用量のナノ粒子の投与は、炎症性サイトカインの減少も認め、疾病指数も軽減した。