ロテノンがマウスに誘発した神経炎症と行動の変化に対する、ケルセチンの神経保護効果
Neuroprotective effect of quercetin against rotenone-induced neuroinflammation and alterations in mice behavior
- 出典:
- Journal of Biochemical and Molecular Toxicology
- 2022
- 36
- e23165
- DOI:
- 10.1002/jbt.23165
- 要旨:
- 殺虫剤ロテノンをマウスに投与すると、黒質と海馬にて星状細胞が活性化され、線条体におけるドーパミン作動性線維の密度が低下した。さらに、Y字迷路試験にて自発的行動が減少し、新奇探索試験での探索時間が短縮し、強制水泳試験では不動時間が増加した。しかし、ケルセチンを共投与すると、これらの悪影響が大幅に逆転し、ケルセチンが神経炎症を軽減し、記憶力と認知機能を改善した。