ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ストレプトゾトシンがラットの新生児に誘発した糖尿病性神経障害における運動神経機能障害・炎症誘導因子・アポトーシスは、ケルセチンが改善する

Ameliorative effects quercetin against impaired motor nerve function, inflammatory mediators and apoptosis in neonatal streptozotocin-induced diabetic neuropathy in rats

要旨:
生後2日のラットに、ストレプトゾトシンで糖尿病性神経障害を惹起した。その結果、痛覚過敏・異痛症・神経伝導速度異常・SODおよびGPxの減少が6週間後に顕在化した。糖尿病の症状として、DNAの損傷とともに、血中脂質値・血糖値・糖化ヘモグロビン・酸化的ニトロソ化・総カルシウム・炎症誘導因子(TNF-α・IL-1β)が上昇した。ストレプトゾトシン処置の6週間後、すなわち諸症状の顕在化から、ケルセチンの投与を開始した。8週間のケルセチン処置は、糖尿病性神経障害における疼痛・神経機能・生化学的パラメータ・坐骨神経のDNA損傷を有意に改善した。