ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはmiRNA-155の発現を阻害し、リポ多糖が刺激したヒト由来絨毛外栄養膜細胞の機能を改善する

Quercetin inhibits the expression of miRNA-155 and improves the functions of lipopolysaccharide-induced human extravillous

著作名:
Chunhua Liu
Xianghong Liu
Ningjuan Yang
Qing Wang
出典:
Food Science and Technology
2022
42
e92221
DOI:
10.1590/fst.92221
キーワード:
絨毛外栄養膜細胞
リポ多糖
アポトーシス
細胞浸潤
創傷治癒
ケルセチン
miR-155
要旨:
ヒト由来絨毛外栄養膜細胞をリポ多糖で刺激すると、アポトーシスが増大し、細胞浸潤の数と創傷治癒率は大幅に減少した。ケルセチンを投与すると、リポ多糖による悪影響を濃度依存的に改善した。しかし、miR-155を導入した細胞では、ケルセチンの効果が無効であった。ケルセチンはmiR-155の発現を遺伝子レベルで抑制し、p-JunBおよびp-FosBの発現は蛋白質レベルで抑制した。よって、ケルセチン処置は、miR-155の発現を抑制して、絨毛外栄養膜細胞をアポトーシスから保護した。