ケルセチンによる、アミロイドβ1–42に対する保護効果: アルツハイマー病との関連
Protective effect of quercetin in primary neurons against Aβ(1–42): relevance to Alzheimer’s disease
- 出典:
- The Journal of Nutritional Biochemistry
- 2009
- 20
- 269-275
- DOI:
- 10.1016/j.jnutbio.2008.03.002
- 要旨:
- 培養した一次ニューロンをアミロイドβ1–42で刺激した際の、ケルセチン添加の有無を比較した。ケルセチン不在下では、アミロイドβ1–42は一次ニューロンの生存率を低下し、フリーラジカルの生成を加速した。予めケルセチンを添加すると、アミロイドβ1–42の刺激にも拘わらず、細胞毒性・蛋白質の酸化・過酸化脂質の生成・アポトーシスを抑制した。ケルセチンの一次ニューロン保護作用には、濃度依存性も見られた。よって、アルツハイマー病の治療にケルセチンは非常に有望である。