ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはタウの過剰リン酸化を軽減し、AMPK経路に依存する方法で小胞体ストレスを抑制して、認知障害を改善する

Quercetin attenuates tau hyperphosphorylation and improves cognitive disorder via suppression of ER stress in a manner dependent on AMPK pathway

要旨:
Vitro: オカダ酸で刺激した神経芽細胞SH-SY5Yにて、ケルセチンはタウ蛋白質のリン酸化を軽減した。メカニズムとして、ケルセチンは小胞体ストレスを抑制し、IRE1α とPERKのリン酸化を阻害し、NLRP3インフラソームの活性化を阻害した。しかし、SiRNAでAMPKα1/2をブロックすると、ケルセチンの働きを打消した。Vivo: 高脂肪食を与えたマウスにおいてケルセチンは、AMPKを活性化し、NLRP3インフラソームを下方調節して、タウ蛋白質のリン酸化を阻害した。また、認知障害の改善も認めた。