ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとクルクミンの乳癌細胞に対する有効性を改善する静脈内ナノキャリア: 溶血・細胞毒性・細胞取込み研究による単一および二重薬物担持製剤の開発と比較

Intravenous Nanocarrier for Improved Efficacy of Quercetin and Curcumin against Breast Cancer Cells: Development and Comparison of Single and Dual Drug–Loaded Formulations Using Hemolysis, Cytotoxicity and Cellular Uptake Studies

要旨:
ケルセチンを担持したナノ乳濁液(QNE)・クルクミンを担持したナノ乳濁液(CNE)・ケルセチンとクルクミンの両方を担持したナノ乳濁液(QCNE)をそれぞれ調製した。乳癌細胞株MF-7に対するIC50値は、QNEが40.2±2.34 µM、CNEが28.1±2.07 µM、QCNEが21.2±2.16 µMであり、ケルセチンとクルクミンとの相乗効果を示した。また、同細胞に取込まれたケルセチンおよびクルクミンは、乳濁液でないフリーのフラボノイドを作用した時の3.9倍に達した。