ケルセチン投与と低出力レーザー治療との組合せは、炎症と酸化ストレスの調節と組織再生を介して、糖尿病ラットの創傷治癒を促進する
Quercetin and low level laser therapy promote wound healing process in diabetic rats via structural reorganization and modulatory effects on inflammation and oxidative stress
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2018
- 101
- 58-73
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2018.02.040
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病のモデルラットの皮膚に、2 x 2 cmの傷をつけた。ケルセチンの経口投与と低出力レーザー治療とを組合せると、未処置の糖尿病ラットと比べて顕著に、血糖値を下げ、インスリン値は上昇した。傷口の表皮下組織に関しては、コラーゲン線維の顕著な増加を示した。組合せ治療はまた、炎症サイトカイン(IL-1β・TNF-α・PGE-2・LTB-4)と過酸化脂質を減少し、抗炎症性因子IL-10は増大した。なお、組合せによる創傷治癒の加速は、糖尿病でない正常なラットでも同様の傾向を示した。