ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

キトサン三ポリリン酸塩にケルセチンを担持したナノ粒子は、ラットの皮膚創傷治癒を促進する

Quercetin loaded chitosan tripolyphosphate nanoparticles accelerated cutaneous wound healing in Wistar rats

著作名:
Abhinav Choudhary
Vinay Kant
Babu Lal Jangir
V.G. Joshi
出典:
European Journal of Pharmacology
2020
880
173172
DOI:
10.1016/j.ejphar.2020.173172
キーワード:
ケルセチン
キトサン
ナノ粒子
ラット
創傷治癒
抗炎症作用
動物実験
要旨:
キトサン三ポリリン酸塩にケルセチンを担持して、粒径361.16±9.72 nmの球状ナノ粒子を得た。ラットの皮膚に2 x 2 cmの傷をつけ、傷口にケルセチンナノ粒子を0.03%含むゲル製剤を塗布した。その結果、TNF-αが減少し、IL-10・VEGF・TGF-βは増大した。肉芽組織にて、血管密度の増加・炎症細胞の減少・筋線維芽細胞の増加・コラーゲン線維の沈着・再上皮化を認め、質の高い治癒と成熟を示した。