ストレプトゾトシンが誘発した糖尿病ラットにおけるケルセチンの網膜神経保護効果
Retinal neuroprotective effects of quercetin in streptozotocin-induced diabetic rats
- 著作名:
- Binit Kumar
- Suresh Kumar Gupta
- Tapas Chandra Nag
- Sushma Srivastava
- Rohit Saxena
- Kumar Abhiram Jha
- Bharthu Parthasarthy Srinivasan
- 出典:
- Experimental Eye Research
- 2014
- 125
- 193-202
- DOI:
- 10.1016/j.exer.2014.06.009
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病のモデルラットにケルセチンを投与して、網膜組織への影響を調べた。糖尿病がもたらした網膜組織のGSHの減少と、SODとカタラーゼの活性低下は、ケルセチンが改善し、特にGSHレベルは正常値に落ち着いた。網膜組織における炎症誘導物質TNF-αとIL-10は、糖尿病で上昇したが、ケルセチンの投与で改善した。光学顕微鏡による網膜組織の観察結果は、糖尿病で増加した神経節細胞死の数と、減少した網膜の厚さも、ケルセチンが有意に軽減した。糖尿病で増大したNF-κBとカスパーゼ-3はケルセチンが減少して、アポトーシスから網膜を保護した。