ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

糖尿病性腎症の治療におけるケルセチンの有効用量と期間: 動物実験データのシステマティックレビューおよびメタ解析

Effective Dose/Duration of Natural Flavonoid Quercetin for Treatment of Diabetic Nephropathy: A Systematic Review and Meta-Analysis of Rodent Data

要旨:
各種データベースを検索して得たケルセチンの糖尿病性腎症に対する効果を動物実験で検証した論文18件を対象に、用量/時間/応答の3次元で、システマティックレビューとメタ解析を行った。その結果、ケルセチンの有効用量は90~150 mg/kg/dayであり、有効投与期間は8~12週間であった。また、ケルセチンが標的とするシグナル伝達は、PI3K/PKB経路・AMPK-P38 MAPK経路・SCAP/SREBP2/LDLr経路・mtROS-TRX/TXNIP/NLRP3/IL-1β経路・TGF-β1/Smad経路・Nrf2/HO-1経路・Hippo経路・ mTORC1/p70S6K経路・SHH経路が挙げられる。