不整脈に対するケルセチンの役割と作用機序: 総説
Roles and mechanisms of quercetin on cardiac arrhythmia: A review
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2022
- 153
- 113447
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2022.113447
- 要旨:
- 不整脈に対するケルセチンの効果と、その作用機序をまとめた総説。まず問題提起として、不整脈の要因に、ミトコンドリアの酸化ストレス・心線維化・炎症・虚血再灌流・オートファジー・アポトーシス・腸内細菌叢の7項目を挙げる。本論では、各項目についてケルセチンの作用を、シグナル伝達の観点から論じている。なお、ミトコンドリアの酸化ストレスに関してはさらに細分化して、ナトリウム・カリウム・カルシウム・ミトコンドリアの各チャネルと、密着結合とに章分けしている。最後に、臨床研究の論文を6件挙げた。