ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

癌治療のための、ケルセチンを含む蛍光窒素をドープした炭素ナノ素材

Quercetin conjugated fluorescent nitrogen-doped carbon dots for targeted cancer therapy application

要旨:
ヘチマ抽出物(炭素源)・葉酸・ケルセチンを原料として、炭素ナノ素材を基盤とする新規ケルセチン製剤を設計した。各種スペクトロスコピーで物性を評価したところ、ピリジン環とアミド基で窒素原子を有する、量子収率14%の蛍光物質であった。このケルセチンが結合したナノ粒子は、ヒト由来結腸癌細胞株HT-29に対して、フリーのケルセチンと比べて顕著な細胞毒性を示した。