心筋梗塞および肝機能障害の併発患者における、ケルセチンとRNA含有薬の効果
Efficiency of bioflavonoid quercetin and RNA-containing drug sodium nucleinat in complex of patients with myocardial infarction and functional liver disorders
- 出典:
- Health Problems of Civilization
- 2017
- 11
- 293-299
- DOI:
- 10.5114/hpc.2017.71891
- 要旨:
- 平均年齢59.9±7.6歳の急性心筋梗塞患者149名を対象とする、臨床研究。被験者149名の内、107名は肝機能障害を併発し、残る42名は肝機能障害はないが重篤な心筋梗塞であった。両群とも3つのサブグループにランダムに分けた: 1) 通常の治療のみ(β遮断薬・スタチン・ACE阻害薬)、2) 通常の治療に加えて、10日以内にケルセチン500 mgを摂取、3) 通常の治療に加えて、免疫調節および抗酸化能を有するRNA含有薬1500 mg/dayを20日間服用。それぞれの治療期間の1, 14, 28日目に検査を実施した。肝機能障害の併発の有無にかかわらず、ケルセチン・RNA含有薬の追加はともに通常の治療と比べて、等容弛緩時間・拡張早期波の減速時間・駆出分画を有意に改善した。肝機能の改善に関しては、ケルセチン・RNA含有薬の追加は両方ともに、血中のビリルビン・ALT・γ-GTを有意に減少した。