ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒト由来微小血管内皮細胞における、ケルセチンと8-メチル-3,5,7,3′,4′-ペンタ-O-メチルケルセチンの抗血管新生作用

Anti-angiogenic effect of quercetin and its 8-methyl pentamethyl ether derivative in human microvascular endothelial cells

要旨:
ヒト由来微小血管内皮細胞をVEGF-Aで刺激して、血管新生を誘発した。これを血管新生阻害物質の評価系として、ケルセチンと数種の誘導体の評価を行った。その結果、8-メチル-3,5,7,3',4'-ペンタ-O-メチルケルセチンが、ケルセチンよりも強い阻害作用を示した。ウサギの大動脈輪を用いるex vivo実験にて、両化合物とも細胞の生存率と遊走を阻害し、微小血管の形成を抑制した。VEGFR2より下流にあるシグナル伝達分子の抑制が、メカニズムとして提唱された。