ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

細菌が誘発したラットの歯周炎におけるケルセチンの保護効果

Protective Effect of Quercetin Administration in Bacterial-induced Periodontitis on Rats

著作名:
Afianti Sulastri
Indra Mustika S. Pribadi
Amaliya Amaliya
Sukrasno Sukrasno
Andreanus A. Soemardji
出典:
Malaysian Journal of Medicine and Health Sciences
2022
18
4-9
DOI:
10.47836/mjmhs18.4.2
キーワード:
ラット
歯周炎
Porphyromonas gingivalis
ケルセチン
予防
治療
動物実験
要旨:
ラットの下部切歯の周辺を口腔細菌Porphyromonas gingivalisを含む糸で結紮して、歯周炎を惹起した。1) ケルセチン45 mg/kg/dayを予め2週間投与してから歯周炎を誘発、2) 歯周炎を誘発した後1週間にケルセチン45 mg/kg/dayを投与、3) ケルセチン投与なしの3パターンに関して、2週間後の変化を比較した。3)に比べて1)2)共に、刺激の度合いを顕著に改善した。外側の歯周ポケットの深さは、1)2)共に改善を認めたが、1)の方がより優れた結果を示した。一方、内側(舌側)の歯周ポケットの深さは、1)のみが顕著に改善し、2)と3)に差を認めなかった。従って、ケルセチンによる歯周炎の予防効果と治療効果が検証されたが、予防効果の方が優れていた。