子宮内膜症に関与するサイクリンD1と標的マイクロRNAの増殖は、ケルセチンがin vitroおよびvivoで阻害する
Quercetin inhibits proliferation of endometriosis regulating cyclin D1 and its target microRNAs in vitro and in vivo
- 出典:
- The Journal of Nutritional Biochemistry
- 2019
- 63
- 87-100
- DOI:
- 10.1016/j.jnutbio.2018.09.024
- 要旨:
- Vitro: 子宮内膜症のモデル細胞VK2/E6E7およびEnd1/E6E7にケルセチンを作用すると、増殖を阻害し、細胞周期を停止し、アポトーシスを誘導した。ケルセチンは、シグナル伝達分子のERK1/2・P38 MAPK・Aktの発現を下方調節した。ケルセチンはまた両方の細胞株にて、サイクリンD1に関連するマイクロRNA数種を誘導した。Vivo: 子宮内膜症の自己移植モデルマウスにケルセチンを投与すると、増殖と炎症を抑制し、細胞周期に関与する蛋白質サイクリンD1の発現をmRNAレベルで阻害した。また、同モデルマウスにてサイクリンD1のmRNAをノックアウトすると、細胞周期のG0/G1を停止し、VK2/E6E7およびEnd1/E6E7にアポトーシスを誘導し、vitro実験でのケルセチンの作用がvivoで再現された。