ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは前立腺癌細胞の生存率を低下し、抗アポトーシス経路を遮断して抗癌作用を発揮する

Quercetin inhibits prostate cancer by attenuating cell survival and inhibiting anti-apoptotic pathways

著作名:
Ashley B. Ward
Hina Mir
Neeraj Kapur
Dominique N. Gales
Patrick P. Carriere
Shailesh Singh
出典:
World Journal of Surgical Oncology
2018
16
108
DOI:
10.1186/s12957-018-1400-z
キーワード:
前立腺癌
LNCaP
PC-3
DU145
ケルセチン
活性酸素種
アポトーシス
要旨:
ヒト由来前立腺癌細胞株LNCaP・PC-3・DU145にケルセチンを作用させると、濃度および時間依存的に生存率を低下した。ケルセチンはミトコンドリアの完全性と活性酸素種の恒常性を乱して、前立腺癌細胞にアポトーシスとネクロトーシスを誘導した。LNCaPとPC-3は酸化的な細胞環境であり、ケルセチン処置よって、活性酸素種を消去する蛍光が消失した。一方、DU145は還元的な細胞環境であるにもかかわらず、ケルセチンによって活性酸素種が上昇した。活性酸素種が上昇した結果、細胞の生存率を促進するAkt経路が不活性化し、アポトーシスを誘導するRaf/MEKは活性化した。