ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの抗癌およびアポトーシス誘導効果: in virtoおよびin vivo実験

Anticancer and apoptosis‑inducing effects of quercetin in vitro and in vivo

要旨:
Vitro: 9種の癌細胞にケルセチンを添加して、その生存率を比較した。結腸癌細胞株CT-26・前立腺癌細胞株LNCaPおよびPC-3・褐色細胞腫PC-12・乳癌細胞株MCF-7・急性リンパ芽球性白血病細胞Molt-4・骨髄腫細胞株U266B1・リンパ球Raji細胞・卵巣癌細胞株CHOの全てにケルセチンはアポトーシスを誘導したが、特に優れた効果を発揮した癌細胞はCT‑26・LNCaP・Molt-4・Raji細胞であった。Vivo: MCF-7もしくはCT-26を皮下注射したマウスにケルセチンを投与すると、用量依存的に腫瘍組織の拡大を阻害し、かつ、生存率を延長した。