ナリンゲニン・カルコン型ナリンゲニン・ケルセチンの、マウスにおけるin vivo抗炎症および抗アレルギー活性
In Vivo Anti-inflammatory and Antiallergic Activity of Pure Naringenin, Naringenin Chalcone, and Quercetin in Mice
- 著作名:
- Elvira Escribano-Ferrer
- Josep Queralt Regué
- Xavier Garcia-Sala
- Antoni Boix Montañés
- Rosa M. Lamuela-Raventos
- 出典:
- Journal of Natural Products
- 2019
- 82
- 177–182
- DOI:
- 10.1021/acs.jnatprod.8b00366
- 要旨:
- アラキドン酸(AA)もしくは12-O-テトラデカノイルホルボール 13-アセタート(TPA)をマウスの耳に塗布して、むくみを惹起した。ケルセチン・ナリンゲニン・カルコン型ナリンゲニンのそれぞれを患部に塗布して、抗炎症作用を比較した。ナリンゲニンは、AAモデルにて1.0%の濃度、TPAモデルには0.5%の濃度で、それぞれ効果を発揮した。ケルセチンは、1.3%でAAモデルに全く効果がなかったが、TPAモデルでは2.0%でナリンゲニンと同等の効果を示した。反対にカルコン型ナリンゲニンは、TPAモデルよりもAAモデルにより優れた活性を示した。マウスを用いる受動的皮膚アナフィラキシー反応は、静脈注射と局所的な皮膚塗布の2通りで試験を実施した。3種のフラボノイドはいずれも、抗アレルギー効果を示した。いずれも有効濃度は、静脈注射が0.02%で、皮膚塗布は2.0%であった。