ルチンとケルセチンは炎症・酸化ストレス・アポトーシス・Nrf2を調節して、ドキソルビシンがラットに誘発した肝毒性に対抗する
Rutin and Quercetin Counter Doxorubicin-Induced Liver Toxicity in Wistar Rats via Their Modulatory Effects on Inflammation, Oxidative Stress, Apoptosis, and Nrf2
- 著作名:
- Osama M. Ahmed
- Mohammed H. Elkomy
- Hanaa I. Fahim
- Mohamed B. Ashour
- Ibrahim A. Naguib
- Badrah S. Alghamdi
- Heba Uallah R. Mahmoud
- Noha A. Ahmed
- 出典:
- Oxidative Medicine and Cellular Longevity
- 2022
- 2022
- 2710607
- DOI:
- 10.1155/2022/2710607
- 要旨:
- 抗癌剤ドキソルビシンで惹起したラットの肝毒性は、ルチン・ケルセチン・その組合せが効果的に緩和した。ドキソルビシンを投与したラットは、血中のAST・ALT・ALPが上昇し、肝組織のSOD・GPx・GST活性が低下した。その後のルチンもしくはケルセチンの投与はこれらの異常を改善したが、両者の組合せは更に良好な結果となった。ドキソルビシンがもたらした、p53とTNF-αの増大とNrf2の減少にも同様の傾向が見られ、組合せはそれぞれの単独投与に比べて顕著に改善した。