ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

短期間の老化細胞除去または老化防止の措置は、X線が誘発したフレイルおよび早期老化の進行からマウスを救う

Short senolytic or senostatic interventions rescue progression of radiation-induced frailty and premature ageing in mice

要旨:
マウスに亜致死量のX線を照射して、フレイルの誘発と早期老化のモデルとした。すなわち、X線を照射は、照射しない場合と比べて顕著なフレイル指数の上昇をもたらした。照射後1ヶ月以内に、老化細胞除去の処置として、ナビトクラックスの単独投与もしくはダサチニブとケルセチンの組合せの投与を行った。その結果、対照群と比べて顕著にフレイル指数の上昇を抑制し(P<0.05)、筋肉の動きを向上し(P<0.01)、肝機能(P<0.05)と短期間記憶(P<0.05)も改善した。放射線による早期老化が明らかになって始めて開始した老化細胞除去は、フレイル指数の上昇抑制(P<0.05)と短期記憶改善(P<0.05)には有益であったが、それ以外の項目には有意差を認めなかった。