ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

乳癌患者の癌組織におけるドーパミン受容体DRD1およびDRD5の発現、乳腺管癌細胞株Hs578tおよび皮膚線維芽細胞株HDFにおけるドーパミン受容体の発現に対するケルセチンの影響

Analysis of the Expression of Dopamine Receptors, DRD1 and DRD5, in Cancerous Tissue of Patients with Breast Cancer and the Impact of Quercetin on the Expression of These Receptors in Hs578t and HDF Cell Lines

著作名:
Kiani Rad Kowsar
Rigi Garshasb
Reiisi Somayeh
出典:
Journal of Advanced Biomedical Sciences
2022
12
177-186
DOI:
10.18502/jabs.v12i2.9882
キーワード:
癌組織
ドーパミン受容体
乳腺管癌
Hs578t
皮膚線維芽細胞
HDF
ケルセチン
要旨:
乳癌患者を対象に、癌組織と周辺の健康な組織における、ドーパミン受容体の発現を比較した。その結果、ドーパミン受容体D1(DRD1)・ドーパミン受容体D5(DRD5)ともに、相当する遺伝子の発現は癌組織の方が著しく高かった。ヒト由来乳腺管癌細胞株Hs578tにケルセチンを作用させると、濃度および時間依存的に生存率を減少し、増殖を抑制した。同時にケルセチンは、DRD1とDRD5の発現も抑制した。一方、ケルセチンはヒト由来皮膚線維芽細胞株HDF(正常細胞)に対しては、毒性を示さなかった。