ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンの溶解速度・膜透過性・経口バイオアベイラビリティを向上する、ナノ乳濁液の開発と最適化

Development and optimization of oral nanoemulsion of rutin for enhancing its dissolution rate, permeability, and oral bioavailability

著作名:
Saad M. Alshahrani
出典:
Pharmaceutical Development and Technology
2022
27
588-597
DOI:
10.1080/10837450.2022.2090957
キーワード:
ルチン
ナノ乳濁液
物性評価
溶解速度
膜透過率
バイオアベイラビリティ
要旨:
油相にLabrafil M1944CS、界面活性剤にTween 80、補助界面活性剤にTranscutol Pをそれぞれ用いる、ルチンを含むナノ乳濁液を新規に得た。平均粒径は98.53±3.22 nm、ゼータ電位は−46.70±4.78 mV、ルチンの担持率は92.34±3.87%であった。このナノ乳濁液が示したルチンの溶解速度は、フリーのルチンの25.55倍であり、膜透過率は1.98倍、バイオアベイラビリティは33.68倍であった。調製したての物性と、時間を置いた後の物性に大きな差はなく、安定性も検証した。