結腸へ送達して結腸でケルセチンを放出する、イヌリンとキトサンを組込んだアルギン酸マイクロ粒子
Incorporating inulin and chitosan in alginate-based microspheres for targeted delivery and release of quercetin to colon
- 出典:
- Food Research International
- 2022
- 160
- 111749
- DOI:
- 10.1016/j.foodres.2022.111749
- キーワード:
- ケルセチン
- 結腸送達
- アルギン酸マイクロ粒子
- イヌリン
- キトサン
- 要旨:
- アルギン酸マイクロ粒子を基盤とする製剤に、ケルセチンを結腸に送達する機能を持たせるべく、添加物の検討を行った。イヌリンを充填材として、キトサンをコーティング材として着目した。実際、イヌリンーアルギン酸間の水素結合ネットワークはゲル強度を高め、キトサンによるコーティングはゼータ電位を決定する要素となった。ケルセチンの担持効率は53.2±1.2%であり、途中で胃液の影響がありながら、結腸への送達率は80.3±4.4%に達した。ブタの便を用いる培養条件にて、3時間以内にケルセチンの放出が開始し、24時間以内に完全に終了することを確認した。