ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

軽度~中程度のCOVID-19に対する補助療法としてのクルクミン・ケルセチン・ビタミンD3の摂取: 無作為化オープンラベル比較試験

Oral Co-Supplementation of Curcumin, Quercetin, and Vitamin D3 as an Adjuvant Therapy for Mild to Moderate Symptoms of COVID-19—Results From a Pilot Open-Label, Randomized Controlled Trial

要旨:
COVID-19の補助療法として、クルクミン・ケルセチン・ビタミンD3を配合したサプリの効果を検証した、臨床研究。軽度~中程度のCOVID-19患者50名を、ランダムに25名ずつ2群に分けた。介入群25名は通常の治療に加えて、クルクミン168 mg・ケルセチン260 mg・ビタミンD3 9 μgを含むカプセルを1日2錠、14日間服用した。一方、対照群25名は通常の治療のみを行った。治療7日目におけるSARS-CoV-2(新型コロナウィルス)のPCR検査の結果、介入群15名が陰性となり、対照群の5名と比べて急速に陰性化した(P=0.009)。血中のC反応性蛋白質は、介入群では34から11 mg/dLに減少して、対照群の36から22 mg/dLへの減少と比べて有意差(P=0.006)を認めた。D-ダイマー・乳酸脱水素酵素・フェリンも減少したが、群間有意差は認めなかった。