ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

桑のエタノール抽出物とルチンはMAPK経路を阻害して、アルコールが損傷したGES-1細胞を保護する

Mulberry Ethanol Extract and Rutin Protect Alcohol-Damaged GES-1 Cells by Inhibiting the MAPK Pathway

要旨:
胃粘膜上皮細胞GES-1を用いて、桑のエタノール抽出物(MBE)とその主成分であるルチンの薬効を検証した。アルコールで刺激したGES-1を400 μg/mLのMBEもしくは320 μMのルチンで処置すると、アポトーシスが減少し、細胞内の活性酸素種とマロンジアルデヒドが減少し、グルタチオンは増大した。MBEとルチンは、p38・JNK・ERK・カスパーゼ-3を含むMAPK経路に関連する遺伝子の発現を阻害して、GES-1を酸化ストレスとアポトーシスから保護した。