シクロホスファミドがラットの海馬および大脳皮質に誘導した免疫抑制性インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼは、ケルセチンが低減する
Quercetin attenuates cyclophosphamide induced-immunosuppressive indoleamine 2,3-dioxygenase in the hippocampus and cerebral cortex of male Wister rats
- 出典:
- Journal of Biochemical and Molecular Toxicology
- 2022
- 36
- e23179
- DOI:
- 10.1002/jbt.23179
- 要旨:
- 抗癌剤シクロホスファミドがラットに惹起した酸化ストレス・炎症・行動障害は、ケルセチンが緩和した。シクロホスファミド100 mg/kgを7日間投与したラットは、抗酸化酵素活性の衰弱と過酸化脂質・IL-6・IF-γの上昇が、海馬および大脳皮質で見られた。また、尾懸垂試験の結果は、うつ様の行動障害を示唆した。しかし、ケルセチン50 mg/kgの共投与は、この様な異常を改善し、免疫抑制性物質インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼを低減した。別途実施した分子ドッキングは、ケルセチンと同酵素との高い親和性を示唆した。