ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは放射線が誘発したARv7を介するcircNHS/miR-512-5p/XRCC5シグナル伝達を標的として、前立腺癌細胞の放射線感受性を増強する

Targeting the radiation-induced ARv7-mediated circNHS/miR-512-5p/XRCC5 signaling with Quercetin increases prostate cancer radiosensitivity

要旨:
Vitro: 各種前立腺癌細胞株に放射線を照射すると、アンドロゲン受容体スプライスバリアント7(ARv7)の発現を上方調節した。ARv7はcircNHS/miR-512-5p/XRCC5シグナル伝達を阻害して、癌細胞の放射線感受性を高めた。ケルセチンには、ARv7の発現を促進する働きがあることを、初めて見出した。Vivo: ARv7が陽性の前立腺癌細胞株22rv1をヌードマウスに移植した。ケルセチンの投与と8 Gyの放射線照射を併用すると、それぞれの単独処置時と比べて顕著に、腫瘍組織の成長を阻害した。