ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アクリルアミドがIEC-6細胞に誘発した毒性とバリア機能の喪失に対する、ケルセチンとミリセチンの軽減効果と熱処理の影響

The Impact of Heat Treatment of Quercetin and Myricetin on their Activities to Alleviate the Acrylamide-Induced Cytotoxicity and Barrier Loss in IEC-6 Cells

著作名:
Jing Fan
Qiang Zhang
Xin-Huai Zhao
Na Zhang
出典:
Plant Foods for Human Nutrition
2022
77
436–442
DOI:
10.1007/s11130-022-00994-z
キーワード:
腸上皮細胞
IEC-6
ケルセチン
ミリセチン
密着結合
バリア機能
JNK/Src
熱処理
要旨:
ラット由来腸上皮細胞IEC-6をアクリルアミドで刺激すると、損傷・生存率の低下・乳酸脱水素酵素の上昇・活性酸素種の発生をもたらした。しかし、ケルセチンもしくはミリセチンの投与は、この様な異常に拮抗した上、密着結合分子(オクルディン・クローディン1・ZO-1)の発現を促進してバリア機能を増強した。ケルセチンもミリセチンも両方とも、JNK/Srcを抑制するメカニズムであった。しかし、熱処理したケルセチンとミリセチンでは、効果が低減した。