ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネコ由来腎上皮細胞株CRFKにメチマゾールが誘発した酸化ストレスに対する、抗酸化天然物の保護効果

Protective Effect of Natural Antioxidant Compounds on Methimazole Induced Oxidative Stress in a Feline Kidney Epithelial Cell Line (CRFK)

要旨:
ネコ由来腎上皮細胞株CRFKをメチマゾール(甲状腺機能亢進症の代表的な治療薬)で刺激して、細胞損傷を惹起した。いわば、ネコに対するメチマゾールの副作用としての腎損傷を、細胞レベルでシミュレーションした。CRFKに4 μMのメチマゾールを添加して培養すると、時間依存的に生存率が低下し、細胞内の活性酸素種は上昇した。しかし、ケルセチンの共添加により、生存率・活性酸素種ともに大幅な改善を認めた。また、メチマゾールは各種抗酸化物質(SOD・カタラーゼ・GPx3)を異常上昇させたが、ケルセチンの投与によって正常化した。