ネコ由来腎上皮細胞株CRFKにメチマゾールが誘発した酸化ストレスに対する、抗酸化天然物の保護効果
Protective Effect of Natural Antioxidant Compounds on Methimazole Induced Oxidative Stress in a Feline Kidney Epithelial Cell Line (CRFK)
- 著作名:
- Flavia Girolami
- Alessia Candellone
- Watanya Jarriyawattanachaikul
- Giorgia Meineri
- Carlo Nebbia
- Paola Badino
- 出典:
- Veterinary Sciences
- 2021
- 8
- 220
- DOI:
- 10.3390/vetsci8100220
- 要旨:
- ネコ由来腎上皮細胞株CRFKをメチマゾール(甲状腺機能亢進症の代表的な治療薬)で刺激して、細胞損傷を惹起した。いわば、ネコに対するメチマゾールの副作用としての腎損傷を、細胞レベルでシミュレーションした。CRFKに4 μMのメチマゾールを添加して培養すると、時間依存的に生存率が低下し、細胞内の活性酸素種は上昇した。しかし、ケルセチンの共添加により、生存率・活性酸素種ともに大幅な改善を認めた。また、メチマゾールは各種抗酸化物質(SOD・カタラーゼ・GPx3)を異常上昇させたが、ケルセチンの投与によって正常化した。