イソラムネチンはPI3K/Aktシグナル伝達経路を介して、ゼアラレノンがブタ卵巣顆粒膜細胞に誘発した損傷を保護する
Isorhamnetin protects zearalenone-induced damage via the PI3K/Akt signaling pathway in porcine ovarian granulosa cells
- 出典:
- Animal Nutrition
- 2022
- 11
- 381-390
- DOI:
- 10.1016/j.aninu.2022.06.019
- 要旨:
- ゼアラレノン(ZEA)は生殖毒性を有するマイコトキシンであり、ブタは他の動物に比べてZEAに弱いことが知られている。ZEAはブタ由来卵巣顆粒膜細胞にアポトーシスを誘発する。予めイソラムネチンを添加すると、ZEAがもたらすアポトーシスを阻害して、細胞の生存率を改善した。イソラムネチンはまた、ZEAが増大したCHOPおよびATF6を減少して、小胞体ストレスを軽減した。イソラムネチンによる増殖細胞核抗原(PCNA)およびサイクリンDの発現促進は、PI3K/Aktシグナル伝達経路を介するS期の細胞の割合の増加を示唆した。