ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはPI3K/Aktシグナル伝達経路を介して、ゼアラレノンがブタ卵巣顆粒膜細胞に誘発した損傷を保護する

Isorhamnetin protects zearalenone-induced damage via the PI3K/Akt signaling pathway in porcine ovarian granulosa cells

要旨:
ゼアラレノン(ZEA)は生殖毒性を有するマイコトキシンであり、ブタは他の動物に比べてZEAに弱いことが知られている。ZEAはブタ由来卵巣顆粒膜細胞にアポトーシスを誘発する。予めイソラムネチンを添加すると、ZEAがもたらすアポトーシスを阻害して、細胞の生存率を改善した。イソラムネチンはまた、ZEAが増大したCHOPおよびATF6を減少して、小胞体ストレスを軽減した。イソラムネチンによる増殖細胞核抗原(PCNA)およびサイクリンDの発現促進は、PI3K/Aktシグナル伝達経路を介するS期の細胞の割合の増加を示唆した。