ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはG3BP1/YWHAZ軸に作用して、口腔扁平上皮癌の解糖系と増殖を阻害する

Quercetin acts via the G3BP1/YWHAZ axis to inhibit glycolysis and proliferation in oral squamous cell carcinoma

著作名:
Meng Hu
Hong-yan Song
Ling Chen
出典:
Toxicology Mechanisms and Methods
2023
33
141-150
DOI:
10.1080/15376516.2022.2103480
キーワード:
口腔扁平上皮癌
CAL-27
ケルセチン
解糖系
G3BP1
YWHAZ
要旨:
口腔扁平上皮癌細胞株CAL-27を用いる、ケルセチンの薬効評価。CAL-27では、2種類の蛋白質G3BP1とYWHAZの発現が、正常細胞と比べて著しかった。CAL-27にてG3BP1は、グルコースの取込み・解糖系・増殖に関与し、YWHAZの発現を促進した。G3BP1もしくはYWHAZのいずれかをノックダウンすると、解糖系と増殖が阻害されたが、同様の現象はケルセチンが用量依存的に誘導した。ゆえに、ケルセチンによるG3BP1/YWHAZ軸の阻害を、強く示唆した。