ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

創傷被覆材としてのケルセチン含有ナノファイバーを、エレクトロスピニング法で調製する

Quercetin functionalized hybrid electrospun nanofibers for wound dressing application

要旨:
ポリカプロラクトンーゼラチン系ナノファイバーにケルセチンを担持した新規素材を、エレクトロスピニング法で調製した。このナノファイバーは、湿潤性と機械的強度が適切であり、ケルセチンの放出が持続的であった。創傷被覆材としての応用を念頭に置き、ラットを用いる動物実験を行った。ラットの創傷にナノファイバーを付着すると、血管新生・再上皮化・コラーゲン合成が活性化して、18日以内に有意な治癒効果を認めた。