ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したゼラチンートラガント系ナノヒドロキシアパタイト足場の評価: 薬物放出・生理活性・骨形成遺伝子の発現

The controlled release, bioactivity and osteogenic gene expression of Quercetin-loaded gelatin/tragacanth/nano-hydroxyapatite bone tissue engineering scaffold

要旨:
ゼラチンートラガント系ナノヒドロキシアパタイト足場を、凍結乾燥法で調製した。この足場にケルセチンを担持すると、120時間以内に93%のケルセチンを持続的に放出した。ケルセチンを担持した足場をヒト由来骨間葉系幹細胞に作用すると、84%の生存率を示した。骨形成に必須の遺伝子Col IおよびRunx2・オステオカルシンの遺伝子BGLAP・オステリックスの遺伝子bFGFおよびSP7・オステオポンチンの遺伝子SPP1の発現は、ケルセチンを担持した足場が上方調節した。全ての遺伝子に関して、ケルセチンおよび足場それぞれの単独作用時と比べて優れており、相乗効果を認めた。